何の刑?

これは、俺が7歳の時、夢で見た怖い話です。その頃の俺はかなりテレビっ子だったので、いろんな言葉を知っていました。そのせいで、 あんな夢を見たんだと思いますあまりにも怖かったので、 今でもはっきり覚えています。そう、はっきりと・・・・。

ふと気づくと、昼間の公園に居ました。たぶんその時は夢か 何かわからなかったと思います。そこには、4〜5人くらいの 同年代っぽい子供が居ました。そこに入れてもらおうと声をかけると、
男の子、「いいよ、べつに。」
少し不気味な笑みを浮かべて言いました。
みんな、『さーいしょーはグー!ジャーンケーンポイ!』
みんながいきなりジャンケンをしたので、俺もあわてて出しました。
俺も、周りに居たの子も、ちょきを出しました。
そして、一人だけ、パーを出していました。
男の子、「はい!」
リーダーっぽい男の子が、じゃんけんに負けた子に、 五〜六枚の細長い長方形の紙を手に握って、向けました。くじ引きの ようでした。 俺、(罰ゲームでもするのかなぁ?)
ピッ!
男の子は紙を引きました。
男の子は、たぶん紙に書かれていることを読み上げました。
男の子、「ムササビの刑。」
そうジャンケンに負けた男の子が言うと、リーダーっぽい男の子が、
男の子、「早く飛べよ!」
男の子はそういいました。
俺、「何言ってんだよ?こんなところで飛べるわけないじゃん。」
と、俺が言うと、
俺、「!」
周りがいつの間にか、公園ではなく、 ビルの屋上に変わっているのです。
そこから、男の子は飛びました。
ぐちゃっ!
結果は想像通りです。
またじゃんけんが始まりました。
負けた子は、次々とくじを引いては、
女の子、「猫の刑。」
木から飛び降り。
グチャッ!
男の子、「カエルの刑。」
ぐさっ!
リーダーっぽい男のにナイフで、腹を裂かれ、
男の子、「ミミズの刑。」
土に埋められ、
女の子、「金魚の刑。」
川に飛び込み、
そして、ついに俺と、リーダーっぽい男の子だけが残りました。
たぶん、今まで、恐怖で死んでしまうのを止めることが出来なかったのでしょう。
そして最後のじゃんけん。くじも後一枚。
俺、男の子、「ジャーンケーン・・・」
俺、「グー!」
男の子、「パー!」
負けました。
そして引いたくじにはこうかかれていました。
『―セミの刑―』
そこで夢は終わりました。
それから七日間。俺はたぶん一生で最も怖い七日間を送りました・・・・。

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