赤い部屋

(´・ω・`)やぁ
yさんからの投稿なんだ楽しんでいってくれよ


真夜中の山でタクシーの運転手が仕事を終え、帰ろうとしていた時のこと。
狭い道の途中に立っていた髪の長い、白い服の女性がタクシーをとめて 中に乗ると、行き先を一言運転手に言うと、そのままうつむいて黙ってしまった。
その行き先が、山奥だったので「まさか、自殺しに行くんじゃないだろうな」
と不審に思った運転手は、その女を降ろした後、その後ろをつけていった。
すると、その女は古い山小屋のような建物に入ったので「自殺じゃなかったのか」
と思ったが、念のためその小屋の鍵穴から中を覗いた。
そのとたん、運転手は「うわっ・・・」と小さな声をあげた なんと、その小屋の中は、赤一色の何もない空間だったのだ。
恐ろしくなった運転手は、慌てて帰り、気分を落ち着かせるために山のふもとのおでん屋に入った。
注文したおでんを待っている間、その女の話をおでん屋の主人に話すと、 その主人は、「あんなに若いのに山奥にすんで可哀想にねえ、 病気で目の色が赤いというだけで、あんな山奥にこもっちゃって…」と言った。
すると、運転手はすぐに店から出て帰ってしまった。
運転手が赤い部屋だと思っていたものは、その女の目だったのだ。

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